更新日:2017.6.12
このたび採用コンサルティングの株式会社パフ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:釘崎清秀)は、採用学研究所を運営する株式会社ビジネスリサーチラボ(本社:東京都渋谷区、代表取締役 伊達洋駆)と共同で一般社団法人日本採用力検定協会(以下、本協会)を設立することとなりましたので、以下ご報告いたします。
日ごろ私たちが「採用を成功させる」というとき、自社(または特定の企業)にとっての採用を前提に考える(それを<企業最適>と言うことにします)のが一般的です。
しかし、これからの時代の採用活動は、個社の視点だけではなく、それが社会にとってどうなのか、すなわち企業最適ではなく、<社会最適>という広い視座で考える必要があるのではないかと考えております。
採用活動が社会的に機能すれば、社会における人材の最適配置が実現します。適材適所が社会レベルで実現すれば、国家レベルの経済活性化にも繋がる可能性があります。
例えば、経済産業省は『我が国と世界の構造変化と第4次産業革命による変革の方向性』という2016年の資料の中で、生産性上昇率の低い分野に労働者が集中することに問題意識を示しています。成長産業への人材配置が可能になるには、「採用」が社会的に機能していなければならないでしょう。
企業最適採用担当者の所属する企業にとって好ましい採用という視座
社会最適企業の位置する社会全体にとって好ましい採用という視座
ところが、現在の採用活動においては、人材の最適配置が十分にできているとは言えません。例えば新卒採用では、「若者が事前に知っている」という意味での「有名企業」に志望が偏る状態が続いています。ごく少数の採用強者とその他大勢の採用弱者に振り分けられる業界構造は、社会的な最適配置とは幾分距離があります。
もちろん、自社にとって有益な人材を獲得する<企業最適>の視座は必要です。けれども、これからの採用はそこから一歩進んで、<社会最適>の視座から、自社の採用が全国レベルの人材の最適配置のために貢献できているかにも注目すべきでしょう。
採用は企業にとって「人材獲得」の機会です。しかし、それだけではなく採用は、就職活動という場を通じて若者を育む「人材育成」の機会でもあります。すなわち採用は、社会人を作り出す(社会的な)機能を持った活動です。一人ひとりの採用担当者が、<社会最適>の視座で採用の成功を考えることが必要であると考えています。
本協会では、企業の採用担当者が、基礎的な知識やスキルを身につけるのは勿論のこと、より高次な視座からの人材採用を実施できるようになること。そしてそれが、自社、業界、産業界、ひいては社会全体の発展につながることを最大の目的に、各種取り組みを行ってまいります。
代表理事:釘崎清秀(株式会社パフ 代表取締役社長)
理事:今野浩一郎(学習院大学名誉教授)
理事:服部泰宏(横浜国立大学大学院准教授)
理事:伊達洋駆(採用学研究所所長/株式会社ビジネスリサーチラボ代表取締役)
理事:寺澤康介(ProFuture株式会社 代表取締役社長)
理事:曽和利光(株式会社人材研究所 代表取締役社長)
理事:木津幸三(株式会社エーアンドエス 常務執行役員)
監事:島田隆浩(株式会社CSソリューションズ 代表取締役)
発起人(社員):株式会社パフ、株式会社ビジネスリサーチラボ
採用担当者の「採用力」を高めるために、以下の事業を実施いたします。詳細は追ってホームページ(6月末ごろに開設)にてお知らせいたします。
(1) 研修事業
企業の採用担当者のみならず人事部門を統括する部門長や経営者に対して、受講者が有している立場や経験スキルに応じた研修を実施いたします。
(2) 検定事業
上記研修に連動する形での複数の検定試験を用意します。試験合格者には日本採用力検定協会の認定証や称号を発行いたします。
(3) 調査、情報発信
採用に関する本質的ないしは最先端の情報を発信することを通じて、採用の重要性を社会的に共有いたします。
「採用力」の全体像としては、マインドの上にナレッジとスキルが乗っており、それらがパースペクティブを媒介してアクションに繋がる構造になっています。言い換えれば、採用に向き合う姿勢のもと、採用をより良くする知見・技能を身につけ、採用に関する広い視座を持って、目の前の採用業務に関する意思決定を行うのが、採用力の枠組みです。
株式会社 パフ
執行役員 大岡 伸次
(日本採用力検定協会 事務局長に就任予定)
info@saiyouryoku.jp
電話 03-3662-8011
FAX 03-3662-8018