社長2年目ヨシカワです!なぜ企業は、なんのスキルも経験も実績もない若者を採用するのか?
作成日:2022.4.6
皆さん、こんにちは。社長2年目のヨシカワです!
##最近、ウチの若手が「入社2年目の~~です!」と元気に話をしている姿を見て「社会人22年目の吉川です!」って自己紹介、なんかド迫力。若者が聞いたらひくな~、なんか良い言い方ないかな~、と思ってこの表現を考えてみました。!(ビックリマーク)つけて、元気に言うのが重要ですね。##
さて、我が社にも新入社員が2名入ってきました。(
トミティ&
リナティ)
やっぱり新人が入社する一番のメリットは、先輩たちのウキウキ度が高まることですね。
パフも、先週から、もれなくウキウキ度が120%になっています。
そして、私は、4月3日からは多くの企業様の新入社員研修の講師業がスタートしました。
今日は、そこで必ずするお話しをします。
カマスの実験の話
・10匹のカマスを水槽の中にいれ、エサをしばらく与えないでおきます。可哀そうですが、極度の空腹状態にするんです。
・次に、水槽の真ん中に透明なガラス板をいれて仕切り、右側に10匹すべてのカマスを集めます。そうして左側に、カマスの大好物であるエサをたくさん入れて泳がせてやります。・
・そうすると、カマスたちはエサを食べようとものすごい勢いで突進します。
・ところが、間仕切りの透明ガラスがあるため、食べることはできません。
・何度も何度も激突を繰り返しますが、やがてカマスは疲れ果て、最終的には、エサのほうに近寄らなくなってしまいます。
・この状態を「学習性無力感」と呼ぶそうです。『この水槽では、どうやったってエサは食べられないんだ』ということを悟った。「無気力」が学習されたということですね。
・いやでもそれはさすがに可哀そう。と間仕切りの透明ガラス板をそっと取りのぞいてあげます。
・これで自由にいつでもエサの小魚を食べることができます!やった。ごめんね、カマスちゃん。
・ところが…、一度無気力に陥ってしまったカマスたちはエサを食べようとしません。あきらめてしまったのです…。しかも驚くことに、たとえ、カマスの口元までエサを運んであげても、反応さえしなくなってしまったのです。
さて、このとっても可哀そうなカマスちゃんたちを救う方法が一つだけあります!
なんでしょう???
答えは、別の水槽から、新しいカマスを投入する!です。
新しいカマスは無気力を学習していないので、エサを自由に食べまくります。
それを見ていた学習性無力感のカマスちゃんたち。恐る恐るエサに近づいてくるそうです。そして…パクッ。エサを食べてみる。すると、食べられる!そう食べられるのです。
その後は、他のカマスも自由にエサを食べるにようになるのだと言います。
どうでしたか?こんな話、どこかで聞いたこと、ありますよね??
はい、そうそう。組織でよくある話です。
これまで働いてきた社員たちが「あれはやってもうまくいかない」「これはダメだと言われている」そんな業界や企業の常識やしがらみ…。それを知らない新入社員たちが、その常識破りをやってみたら…、結果はうまくいった、なんてこと、よくあるものです。
私もコロナで、一気に採用のやり方が変わってしまい、途方に暮れた時がありました。
そんな時、私を救ってくれたのは、若手社員たちでした。
「ZOOMってツールがあるみたいです。パフでも導入してみませんか?」
「これ、パフのセミナーで我々がやってみて、うまくいったらお客様にもやり方をご提案できますよね?」
失敗を恐れず前に歩き始める若手の姿を見て、私は大きな勇気をもらいました。
その後、パフのオンライン化は一気に加速。今では、商談もセミナーも9割オンラインになり、採用活動のオンライン運営支援による売上も大きなものになりました。一つ事業ができちゃったほどです。
内定者の頃から22年。ず~~と聞いていたカマスの話をまざまざと思い知ることができた瞬間でした。
新入社員研修をしていると、新人の皆さんは、始めから「大きな成功を残さないと」と肩に力が入っている人が多いな、と感じます。
新しい水槽に入ったカマスちゃんは、何か特別なことをしたわけではなく、ただ目の前にあった美味しそうなエサを食べただけで、残りの10匹の命を救いました。まさに存在するだけで価値を提供していた。私は、これが新卒で企業が採用をする一番の理由なのではないかなと思います。
そして、上司というのは、こういった若い人の新しい発想を潰さず、邪魔しないことだけが仕事なのではないか…とも思うようになりました。
4月にデビューした多くの新入社員の皆さん。
皆さんは、そこに居るだけで価値があるのです!
ぜひ、目の前にエサがあったら、遠慮せずがぶりと喰いついてみてください。
それが周りに大きな影響を実は与えてたりします。