自分の今を肯定できるようになる「好き」「嫌い」の先にあるもの
作成日:2022.11.4
皆さん、こんにちは。吉川です。
先日掲載されていた
新人・林さんのブログ。共感された方も多いのではないでしょうか。
「自己肯定感を高めるって、意識して取り組まないとどんどん自分を嫌いになっちゃうよね~」と私も共感しながら読んでいました。
さて、本日は、そのネタの続き。
最近観たEテレのネタからお届けします。
みなさん、「
あおきいろ」って番組、ご存じですか?
そのなかで【おしえて!せんせい】というコーナーがあります。
子どもから届いた素朴な疑問や悩みに、各界で活躍する方々が、お手紙で答えるコーナー。
先日、Eテレをつけていたら、私の大好きな料理研究家の「
土井善晴さん」の回だったので、真剣に観てしまいました。土井先生って、メニューもコメントもシンプルでずばりと本質を突いた言葉を使ってお話しをされるので、料理番組もついつい見入ってしまいます。
当日のお題はこんな感じでした。
「人によって好ききらいがあるのは、どうしてですか?兄はいちごが好きですが、私はきらいです。家ぞくでもちがいます」という8歳の女の子からの難問です。
(正確ではないのですが)土井先生は以下のような回答を手紙にしていました。
「~~ちゃんの嫌いないちごは、どんなイチゴかな?
酸っぱいイチゴ?それとも大きなイチゴ?
もしかしたら~~ちゃんがこれまで食べたイチゴは嫌いでも
形や味が違えば好きになれるイチゴもあるかもしれない
~~ちゃんもお兄ちゃんのことは大好きだけど
プンプン怒っているお兄ちゃんは嫌いだよね
好きと嫌いはだれにでもある
そして、同じものや人に対しても、好きと嫌いの両方の気持ちをもっている
嫌いでも良いものはあるし、好きでも悪いものもある
好きや嫌いより、良いものと悪いものの区別の方が大切
そしてもっと大事なのは、好きと嫌いの先にある「大切にしたいこと」
~~ちゃんは、何を大切にしたいのかな
大切なこと、本質的なことは、すぐには分からない
嫌いな食べ物があってもいいよ、でも嫌いって簡単に決めないでね
好き嫌いは変わるけど、良い悪いは変わらない」
朝から、ジーンっとしました。
企業選びでも普段の仕事でも、目の前の「好き」「嫌い」という一時の感情に左右されて、本当に大切なことを見失いがち。
拙速に「好き・嫌い」を見極めるのではなく、自分が大切にしたいことは何か。
その基準に照らし合わせて、自分なりの「良い・悪い」をゆっくり決めていくことが大切なのではないかな、と思いました。
そして同時に、好きとか嫌いとかの感情は、自分で抱えてしまわずに、周りに発信してみる。そうするとけっこうどーでもよいことだと気づけたりするのかな、と。
今、なぜここで働いているのか。
今の仕事が本当に自分のためになるのか。
働いていて楽しくないと思えることも続ける意味があるのか。
そんな気持ちになったら、自分の「好き・嫌い」の感情を否定せず、
しかしその感情に振り回されず
「自分の大切にしたいことは何か」を見つめてほしいな、と思います。
さてさて、私も来週で45歳になります。
そろそろ自分の人生をかけて大切にしたいことを言語化していかなければですね…。