1月の過ごし方 京都のお正月をのぞいてみませんか?
作成日:2023.1.20
こんにちは!23卒内定者の久田です。
入社まで3か月を切り、そろそろ京都から東京へ引っ越しの時期が近づいてきました。
不安もありますが、新生活に向けて楽しく準備をしています。
さて、今回はお正月のお話です!
我が家では1月15日までお正月の決まりごとがあり、1月いっぱいはお正月気分が抜けません・・・。でも、社会人になると、実家で過ごすお正月は短くなります。実家でお正月をフルで過ごすのは、今年が最後になるなと少し寂しい気持ちでした。(年始早々コロナになりそれどころではありませんでしたが…悲しい…)
毎年、当たり前に過ごしてきたお正月でしたが、今年はお正月行事の「意味」を考えながら年末年始を過ごしました。地域によってお正月の過ごし方は様々。ぜひ、我が家のお正月をのぞいてみませんか?
【お正月の準備】
私の家では、12月30日からお正月に向けての料理が始まります。
お煮しめやお雑煮、なますや数の子などを、これでもか!というほど丁寧に作っていきます。
↑今年は卯年なので、しいたけをウサギの形に切ってみました。リスみたい(笑)
【をけら詣り】
毎年12月31日には
八坂神社へをけら詣りに行きます。今年一年無事に過ごせたお礼、そして来年一年の無病息災のお願いをします。ここでは、をけら火(祈願を書いた護摩木で焚いた火)を火縄に移し、家に持ち帰ります。その火を炭に移し、翌日、元旦のお茶とお雑煮を作る火にします。火縄に移った小さな火を炭に移すのに一苦労!
【新年のお祝い】
1.まずは、をけら火で沸かしたお湯で
抹茶を一服いただきます。その年によって出てくるお茶碗やお菓子が違うので、毎年の楽しみです。なんと今年は、弟がお茶を点ててくれました!
2.続いて、
大福茶(
https://chakatsu.com/basic/oobukucha/)(おおぶくちゃ)という梅と昆布が入ったお茶をいただきます。無病息災を願うお茶だそうです。今回調べて初めて意味を知りました!
3.その後、
御屠蘇を飲みます。一年の無病長寿を願って飲む薬草酒です。子供の頃はこの味が苦手で、唇につけるだけで満足していました(笑)
今のところ飲んでばかりですが・・・ここでやっと食べ物が出てきます。
4.初めに、縁起物の5種盛りが出てきます。
・黒豆:豆(マメ)に元気に働けるように/不老長寿
・数の子:子孫繁栄
・ごまめ:豊作祈願
・くわい:芽出たい(めでたい)/不老長寿を願うため、万年生きる亀をかたどり六角形に
作ります。
・たたきごぼう:開運を願って/家や家業がその地に根付いて安定ように
これをすべて食べ終えると、やっとお雑煮の登場です!
5.京都のお雑煮は甘い白味噌で作ります。
元旦の朝は「白みそに頭芋」、その後は「白みそに丸餅」となります。
この頭芋、毎年思いますがとっても大きいです。これをすべて食べるとその後のおせちは入りません…
6.お雑煮を食べ終えたら、おせちやお煮しめに手を付け始めます。
【1月7日は七草がゆ】
せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ
この七草を七草囃子を歌いながら、包丁でトントンとたたいて細かくして、お粥に混ぜます。
七草囃子:七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に ストトントン
我が家は「ストトントン!」です(笑)いろんなバージョンがあるようです(笑)
【1月15日は小豆粥】
小正月の15日には小豆とお餅を入れたお粥を食べます。輪飾りやお箸紙などをお焚き上げのため神社へ納めに行きます。
昔は「どんど焼き」といって、各家や町内でそれぞれお焚き上げをしていたようですが、最近は火を使ってはいけないということで、神社へ持っていきます。
これで、お正月はおしまい。
―――
地域によって、お正月の決まりごとは様々だと思います。白みそのお雑煮は甘すぎて食べられない!という人も多いようです。1つの国の中で、同じ日に違う決まり事があるってなかなか面白いですよね!
みなさまのおうちのお雑煮はどんなものでしょうか?
2023年、素敵な一年になりますように。