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スタッフコラム

面接の本音シリーズ③「就職活動に物申す!」

作成日:2023.11.2

こんにちは、ミスターDです。このコラムも10回目となりました。他のメンバーと比べて「長文路線」を貫いてきていますが、話の長い人が多い昭和世代ですし、そんな気持ちが分かってくれる方に読んでいただければ幸いです。

 

さあ、3回完結の面接の本音シリーズも最終回となりました。

表題通り、就職活動を終えた学生たちが語ってくれた本音の一部をここに紹介していきます。個社の話は押さえて、刺々しすぎずにご紹介できたらと思います。

 

 ★最初はめんどくさいと思っていたけれど、将来を真剣に考える良い経験になったと思っているので、最終的にはちゃんとやって良かったです!


 

➡これはもう、多くの学生が言う言葉ですね。ただ、上手く行った人限定です。

春以降に青ざめている人の多くはこれと逆のことを言います。「秋に休むんじゃなかった」と。なんか良くわからずに「とりあえずインターンシップ(今だとオープンカンパニー含む)行っておこう」の人は秋に疲れが出て、就活一旦休止、とかやっちゃうんですよ。皆さんの企業でも9月10月ってアプローチ率が落ちませんか? ただ、これは全くお薦めしない行動です。そんなのなら夏なんて旅行でも行きなさい、って言いたくなります。夏から動くなら秋は面接などの実稼働に充てるべきだし、モチベーションを維持した方が自分にもいいのに・・・って「出来ていない人」のケースはさておき、この意見は「就活って良い経験」と感じたことなので良かった、良かった。

 

★今振り返ってみると、キャリアセンターの人たちのこの時期には何をして何ができていないとダメだという言い回しに振り回され思考停止しすぎたように思います。


バイトを決めるときのように、給料や勤務地ややりたいこと・やりたくないことをもっと気楽に考え、尊重すれば良かったなと思いました。



➡これは個人的には結構シリアスなことだと感じています。多いんですよ、この感じ。

面談していても「その質問の仕方や回答例って、なんか嘘くさいけど、誰かに言われてそうしているの?」と聞くと出てくるキャリアセンター指導(全部の事案じゃないけど)。キャリアセンターの方は良かれと思って指導しているのは重々承知していますが、回答がコテコテの面接マニュアルなんですよね。まさに学校のお勉強方式で「こういう回答をしなさい」という「教え」になっているのです。読んでいただいている面接官の方々は理解されていると思いますが、マニュアル回答なんて求めていないですよね。むしろマイナス評価。

でも、学校という場所は「答えを教えるスタイル」が基本でしょうし、質問する側も「私に考えるキッカケをください」なんてことは言わず「こういう場合はどう回答したらいいですか?」という感じに聞きがち。

その結果が綺麗なマニュアル回答を生んでいるのかな、と思います。あと最近は人事経験のある人を招聘していたりしますが、面接官経験の無い方が指導をしているケースもあるかと思います。経験値がないと全くダメではないですが、やはり面接官がどういうものか、どう実践経験から学生を指導するのか、は大事なことなので、キャリアセンターのご担当の方のキャリア育成では「面接官経験」は必須かな、と思います。最近一定の人気のキャリコン資格は正直、適していないのではないかと思います(言いすぎかな…)。でも自分も資格を持っているので敢えて言うと、やはりどうしても傾聴重視と「お悩み相談に対応する資格」なのでアドバイザーの方が、就活指導では合っていると考えます。


★学生に「第一志望」と言わせたがる風潮。確かに、「相思相愛」の状態が好ましいのかもしれないが、他の企業や業界とも接点を持って深い知識を得ている学生に「第一志望の学生を受け入れたい」というフィルターをかけることによって、企業は機会損失をしていると思う。


 

➡この学生は、こう思いつつどうしても「第一志望です」と言っちゃったんですよね。

すなわち「第三志望です」とか言えない自分にも悔しさがあると思うのですが、これはもう、採用する側のトーク能力かもしれませんよね。多分、ですが「第一志望じゃないなら内々定出しません」みたいな古典的手法では無理なくらい、エントリー数も減っているのですからそもそも第一志望重視は減っているのでは、と思いつつ…でもやっぱり「どれくらい当社に対して真剣なの?」は聞きたいと思います。

ということは「別に第一志望じゃなくて本当に良いので、当社はどんな風に考えている?」って感じで聞くのか、ってなりますけど、結果同じですよね。まあ一番いいのは「第〇希望とかどうでもいいので、当社のことをどう考えている?」と聞くのか、ですけど、私だったらそれも嫌かなあ…。そもそも、不謹慎かもですが恋愛に例えると「私のこと好き? どう思っているか言ってみて」って聞くのも聞かれるのも嫌(鬱陶しい)なのと似ている感じがします。言葉じゃなく、行動で示すのが良いのじゃないかと思いますね。その意味では「連絡しあう時の何気ないやり取り」「内定者ワークでの行動」とかを見て「きっとこうなんだろう」と思う程度(しかしそれは相馬眼)がしっくりきます。

 

そして最後に、これは魂も籠っていると思ったもの。

 

★就職活動には正解はなく、一人ひとりに適した進め方をする必要があると就職活動を終えて改めて認識します。しかしながら「こうすれば内定をもらえる」のような、一つの答えを求めて就活しようとしてしまう節があるので、その認識を変えていく必要があるのではないか、と周りの学生や就活始めたての頃の自分を振り返ると感じます。


 

➡これはもう「うん、その通り!」ってことなんですけど、どうしても「内定欲しい」って思う状況では『こうすれば内定がもらえるよ』には飛びついちゃうよねえ…。不安心理を突くのは最も簡単なアプローチだし。よく雑誌の広告(これが古いw)で昔ありましたけど「このペンダントを着ければ幸せが訪れる!」みたいなキャッチコピーで、札束の風呂に入っている写真が貼ってあったり。現代で言えば年金不安をネタに投資詐欺みたいなアプローチがあったり、不安心理につけこむのは常套手段。
SNSに「このESで大手企業と突破! リツイートしてくえたらプレゼント!」みたいな手法は個人的に大嫌いです。まあ何かを搾取している訳でもないし、フォロワー増やす為には誰でもやっていることじゃん、みたいな意見もあるでしょうけど、そんなんで通過するわけないじゃん(何故なら全員合格なんてない)、って冷静になれば分かるのに、不安心理を考えてアプローチしているから。

じゃあ、この学生が意見してくれているように、どう就活生に「個人最適で良いし、内定は結果であって、内定ありきで就職活動しなくていいですよ」と伝えられるか、ですよね。まあ結果はどうでも良いわけではなく、就職先を決める為の活動ですから「決める行動」へ社会が、企業が、先輩である社会人がアドバイスをしていきたいですよね。

 

就職活動は、内定を『もらう』為の活動ではなく、就職先を『決める』為の活動、すなわち誰かに何かをしてもらう、いただくものではなく、自らが意思決定するものである。

 

私は改めて学生たちにこれを伝えていきたいと思います。そして教えるのではなく、一緒に考え、少しだけ後ろを走ってアドバイスや関係構築が出来たら、とHRビジネスに関わるものとして改めて意識していきます。

 

~まだ面接の本音シリーズ①②をご覧いただけていない方へ~


シリーズ①「就活生が出くわした最悪の面接官」 


シリーズ②「いいね!こんな面接官(採用担当者)に好印象をもった」

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