STAFF COLUMN

スタッフコラム

【若手社員育成】自発的に動かせ、成長させるにはコツがある?<その2>

作成日:2024.4.23

こんにちは!横山です。
4月も終盤に差しかかっていますが、今月始めに満員電車にギューギューに詰め込まれながら感情無で電車に揺られていたら、隣にいたおそらく新入社員であろう2人が「東京に近づいてるね、楽しみだね」と会話していて、なんだかほっこりとした気持ちになりました。


さて、前回も若手育成の教科書(曽山 哲人 著)という本を読んでの気づきを書いていましたが、

【若手社員育成】自発的に動かせ、成長させるにはコツがある?

今回はその続きです。
自分の意思でやると言わせ、思いっきり任せきったのちの上司のフォローについて。

きちんと明確に褒める


できたこと、良かったことがあればぜひ伝えていただくのがよいのですが、
最近よく聞くのが「いいね」だけでは伝わらない、という話。

「いいね」と言われても「え、何がよかったの?」となってしまうそうです。

「そもそもうちは褒める文化がなくて…」なんて話を聞くことも少なくないのですが、
そういった企業さんはぜひ褒めてください!日常的に、がどうしても難しい場合にはあえてそう言った機会を設けるのもいいと思います。メンバー同士でよかったことを伝え合うタイミングなど。

そしてその際に重要なのが具体的に何がよいのか。これがないと伝えても意味がないと言ってもいいと思います。切り口としては「発言」、「行動」、「考え方」など。

失敗を叱責しない


指摘をする際にもぜひ「よかったポイント」も併せて伝えるとよいです。

さらには失敗したタイミングのフォローも大切です。
失敗は成功の過程である、ということはわかってはいても、当事者はなかなかそうすぐに受け止められないのではないかと思います。

そんなとき、自身も失敗を話すことも一つの手だと、この本には書かれていました。
たしかに、今成績を上げている人は後輩からすると完璧なスーパーマンのように見えてしまうものです。過去なんて想像がつかないので、若かったにせよ何かしら今の活躍要素を兼ね揃えていたんじゃないかなと思ってしまいます。
そんな人から失敗談を聞くと、超人ではなく、同じ人なんだな、という安心感を覚えますよね。
そういった話も含めて「だから失敗は無駄じゃない」と言われると、どうなるかはわからなくても、もう一度やってみようかなという気持ちになる気がします。

そして、失敗をした者にこそセカンドチャンスを、といったことも書かれていました。
失敗のままでは「自分にはできないのではないか」「向いていないのではないか」と自信を失いかねません。会社として、次に向き合うための機会を設けるのも大切だと思います。

失敗と向き合うためのフォローを


本には失敗した方に対して「ねぎらい面談」を行うと書かれていました。
その名の通り、お疲れ様、チャレンジしてくれてありがとうと伝えるところから始まるのだそうです。

この一言を言われるだけでも問い詰められているのでなく、失敗が悪いことでないのだということが伝わり、少し救われる気がします。

それから、次につなげるための問いかけとして
・この取り組みでよかったこと、得た学びは何か
・壁にぶつかった原因はどのあたりだったか
・次にこのプロジェクトをやるとしたらどうするか
・今後どうしていきたいか
といったことを聞いていくのだそうです。

この取り組みでよかったこと、得た学びは何かといったポジティブなポイントはしっかりと認め、それは財産だということを伝えるのが大切といったことも書かれており、
上記のねぎらいの一言に加えて警戒心が解かれ、話しやすく、前を向きやすくなるポイントなのではないかと感じました。

失敗をして、一人で考えると、ああしなければよかった、こうだったらよかったのにと過去ばかりを延々に考えてしまうことも少なくないと思いますが、こうして一歩引いた目線から「先を見るための問いかけ」「次につなげるための問いかけ」をすることは有効だと思います。

さらにはこの面談の場面を想像すると、「上司側の聴く姿勢」もとっても大切なのではないかと考えました。応援しようとしている姿勢であったり、本心から聴きたいと思っていそうかどうか、など。
これは日常の向き合い方にも通じますよね…!

このほかにも具体的な向き合い方がわかりやすく書かれていました。
おすすめなので気になる方はぜひ、読んでみてください。
ページの先頭へ