自分はできてる!と思い込んでいませんか?新卒採用で学生の素の姿を見るために必要な3つのこととは?
作成日:2021.9.15
おおきに!
カカこと石上です。
パフに入社して、まもなく4年6か月目に突入しました。
先日「
ロッチと子羊~迷えるあなたに哲学を~」(NHK)という番組を観ました。
(公式サイトから引用)
番組ページによると・・・
「ロッチのお二人が悩める人々を救う相談番組・世界の有名哲学者の言葉があなたを救う」というコンセプトのよう。
私が観たのは、「親友を作るには?」「素の自分が出せない」という中高生を前にして、芸人ロッチが話を聞きながら、哲学解説者の小川氏から世界の有名哲学者の言葉を伝授してもらい、お悩み解決をする、という回でした。
中でも印象的だったのは「素の自分が出せない」という男子中学生の話。
(公式サイトから引用)
「僕は真面目だと言われるが、実はヒップホップやラップが好きで、みんなではっちゃけたりする一面もあり、それが素の自分だが、“真面目キャラ”があるため、なかなか素の自分が出せない」。
青春真っただ中の中学生にとって
「素の自分が出せない」というのは、本当につらいお悩みだと思いました。
それに対して、こんな言葉が贈られました。
「人はいろんな仮面をかぶるものです。でもそれはすべて本当のあなた。見せられない部分を隠してしまうのもあなた自身です」。
これは和辻哲郎という哲学者の言葉を要約したものだそうで、和辻は「人間(にんげん)」という言葉を「じんかん」と読み、人には相手によって見せる顔が違い、自分と相手の間に様々な「顔」があると考えたそうです。
(引用:
http://www.asahi.com/houryuji/story/13.html)
「真面目な君も自分。ヒップホップやラップが好きな君も自分」。
少し腑に落ちた顔をしていた男子中学生でしたが、「でもなかなか明るくて楽しい自分が出せない」とまたお悩みが出てきました。
「でも、君は今、テレビに出て自分の悩みを伝えられているよね。これまでは伝えられなかったことを“テレビ”というものを通して、また別の自分を見せているんだよ。だから、明るくて楽しい自分を出せる場を見つけてはどうだろう」。
彼の顔はスッキリしたものとなりました。
これを観て、私は就職活動・採用活動も一緒だな、と感じました。
人事が「学生のホンネ、素の姿が見たい」と言い、就活生が「本当の自分が分からない」「素の自分が出せない」と悩むということがあります。
和辻の考え方からすると、企業も学生も素の姿は「一つ」だと思っているから、お互いに悩みが出てきてしまうのではないかな、と思います。
学生の「一つの姿」を見るための選考をしてしまっていないか。
「隠したい自分」を学生ががんばって見せようとしてくれているのに「この人はきっとこんな人だ」と決めつけて「不合格」にしてしまっていないか。
採用担当をやっていた身としても、ハッとした瞬間でした。
そして同時に、
隠したい自分も見せてもいいかな、と思ってもらえるような、採用担当・企業が一つでも増えることが私たち採用支援をするパフの使命かもしれない、と感じたのです。
そこで、私の思う学生に素の姿を見せてもらえるために企業としてできることを考えてみました!
本当に面接でいいのか?と再考してみる
選考=面接というイメージが強いですが、本当に学生の素の姿を見るには面接で良いのでしょうか?
学生の声で良く聞かれるのが「面接は緊張してなかなかうまく話せない」「面接は上手に話すことを求められている気がしてホンネで話せない」というもの。
自社にとっての最善の選考とは何か?と再考してみていただきたいです!
自社の社員の「素の顔」をたくさん見つけてみる
学生にもいくつもの「自分」があるということは、もちろん社会人にもあります。
採用担当は会社の顔として活動することが多いですが、あくまでそれは「採用担当」の顔。ぜひ自分の他の「顔」だけでなく、社員の「素の顔」をたくさん見つけてみてください。学生が「素の顔」を見せてくれたときに「実はうちの社員にもこんな顔を持っている人がいてさ~」と、共通点にもなり、ぎゅっと距離が近づくと思います。
私たちはどんな「顔」も受け入れると発信する
採用担当の中では「どんな顔も受け入れるぞ!」と意気込んでも、それが学生に伝わらないと意味がありません。ぜひインターンシップ・面談・説明会・選考など、あらゆるシーンで「どんな顔も受け入れるよ!」と毎回伝えてみてください。心理的安全が保たれれば、学生も少しずつ見せてみようかな、と思うはずです。
ここまで書きながら、ふと「別にすべての会社が学生のすべての顔を受け入れるとすることが正でもないよな~」と思い始めました(笑)
もしかすると、「うちの会社ではこんな顔の人たちが活躍しているよ!」「こんな顔をもしもっていれば、活躍できるかも」と伝えてみるのもいいのかな、と思いました。
世の中の採用担当のみなさま、ぜひ学生の
あらゆる「自分」を受け止めて、活かしていけるような社会づくりをしていきましょう!
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