45歳、社会人歴22年の社長が思う、深い人間関係を作るコツ。若手の頃は、どんどん「借り」をつくろう!
作成日:2023.1.24
皆さん、こんにちは。社長の吉川です。
今年は、研修講師の仕事が昨年の2倍になりました。そして、対面開催のご要望も増えてきましたね。このブログは、明日、鈴鹿で実施する研修に向けて、移動中の新幹線で執筆しています。
先日、自社の若手社員研修があったのですが、最後の締めの言葉で、こんなことを言いました。
濃い人間関係を作りたいなら、「貸し」をつくるより、「借り」をつくろう。
最近、若い人と接して思うのは、「みんな、甘えるのが下手だな~」「頼られることを目指しているみたいけど、頼りがいのある若手社員って、ぜんぜん可愛くないよね~」ということ。
皆さんは、成長って、どんな時にすると思いますか?
私は新人が自社に入社したとき、いつも以下のような図を使って、「自分一人でできることと、人の力を借りてできることの差が成長余力。だから、早く成長したいなら、どんどん他人の力を借りよう」と伝えています。
しかし…気づくとみんな、このことを忘れて「自分一人でできるようになることが偉い」という思い込みにまた囚われていくんですよね。
先日、入社4年目の里見さんは、私のこの話を聴いて、こんなことを思ったそうです。
ヨシカワさんのメッセージを聴いて、ハッとしました。
言われた通り「できるだけ借りをつくらないように、貸しをつくろうとしていた自分」がいました。
借りをつくったら自分の評価が下がるような気がして、貸しをつくったら相手に喜ばれて好かれる気がして、
無意識のうちに、相手にしてあげることばかり考えていたように思います。
こんな素直な発言ができるって素敵だなぁ、私の言いたいこと伝わってるなぁ、とただただ嬉しくなりました。
そして、若手社会人の皆さんが、なんで甘え下手になっちゃうのか・・・少し考えてみました。
先輩社員に甘えてお願いすると「も~、〇〇さんは、本当にダメだなぁ」とか「え~、やだよ、そんな無理言われても・・・」とか小言を言われますよね。
きっとこんな言葉を言われたくないんですよね。みんな。
人は誰しも「嫌われたくない」と「無能(無価値)だと思われたくない」という“恐れ”をもっているそうです。
でも私も40代になって気づいたのですが、何でも一人で抱え込んで辛そうに仕事している部下より、「吉川さん、これ出来ません~~~」と泣きついてくる部下の方が可愛い。「もー、仕方ないな」とか言いながら、頼られていることを嬉しいと思っていたりします。
もちろん急な依頼はつらいので、小言の一つでも言いたくなるのですが…、結果的には頼ってくれた人との方が、なんだかんだ濃い人間関係ができている気がします。一緒に何かを乗り越えた!的な達成感というかなんというか…。
私の若手の頃の経験を思い返してみても、「ヨシカワは、ほんと仕事できないなぁ」と言って一緒に実務を手伝ってくれた方や、仕事の悩み相談をしてこちらから呼び出しておきながら結局ご馳走になるという先輩方とは、未だにお付き合いが続いています。
「いや~、あの時、ヨシカワから悩み相談されたこととか、思い出すと懐かしいよね。あんなこと相談していた娘が社長になるなんてね」なんて、最近よく笑い話をしています。
いろんな「借り」をした皆さんの方が、長くお付き合いがつづいていますし、実は、人間として、私のことを評価してくださっていたな、とも思うのです。
ただそれは、私がすごかったということではなく、「あの人に借りた恩を返さねば…」という責任感からか、自らお付き合いを深めるために、相手の懐に入っていくコミュニケーションを主体的にしていたことが功を奏したのかな、と思います。
こちらが相手を頼ると、逆に相手からも頼られることがあります。借りた恩を返す時だ!と頑張って全力でお助けすると相手から深く感謝される。そうやって借りた恩を返して、また借りて…と気づいたら長いお付き合い、頼り頼られる深い人間関係となっていく。そんなサイクルが回ってくた結果なのかな。
「損してもいい」「孤独になってもいい」「ダメな奴と思われてもいい」。
そんな風に自分の見栄とかエゴを捨てると、自然と甘えられるようになるし、結果として自分一人では到底たどり着けなかった領域や、本当に得たいものが得られるのではないかなと思います。
どうですかね、伝わりましたかね。
若手社会人の皆さんは、だまされたと思って、周りに頼りまくってみてください。
そうしたら、自分の見たこともない世界に一足飛びに行けたりしますよ~。
そして甘えられた先輩の皆さん、小言はほどほどに。
いいじゃないですか。頼ってくる後輩って可愛いでしょ。
そしていずれその後輩たちは、その恩を返してくれますよ。
年明けから、なんだか私も忙しくなってきたので、45歳の私も、もっともっといろんな人に頼る年にしたいと思います。このブログを読んだ私の周りの皆さん、覚悟しておいてくださ~い!