成長につながる!上手い叱られ方、叱り方
作成日:2023.7.14
皆さん、こんにちは。暑いなぁと思いながらも面倒で日傘をささずに出歩いていたら、結構黒くなっていた社長・吉川です。小学校の頃から「地黒です!」と言い張っていたけど、たぶん焼けやすいだけですね。
さて7月のパフは、半期に1回の評価シーズンです。
自己評価をして、上司と面談して、上司は経営と面談して、最後に経営会議で全員の評価を決定する、そんな流れです。ここまでは他の会社さんとも一緒の流れですかね。
たぶん他社さんと違うのは、「自分が一番仕事で関わったなと思う同僚3名を指名して、フィードバックをもらう」というものです。その第3者のコメントを加味して、上司から
理想(ありたい姿)に対して、うまくいっていること(GOOD) と、さらにやるべきことや課題 (MORE) のフィードバックをする、という目的で始めたのですが…パフ社員のみんなのフィードバックコメントが秀逸すぎて、上司が意訳して伝えるよりもそのまま伝えた方が本人には響きそうだ!となり、私のグループメンバーには氏名を隠してそのままの文章を渡しています。
どのぐらい秀逸かというと…上司Aさんへ、部下Bさんからのコメントをご紹介(本人の許可を得て掲載、誰かわかるかなw)
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【GOOD】
・忌憚ないフィードバックを高い頻度でいただける
良いと思ったところや成長したところ、注意するべきところを、思った時にきちんと伝えてくださるのがとても嬉しかったです。特に、その人の変化はなかなか本人は気づきにくいので、Aさんのちょっとした一言に救われている社員も多いはずです。
・自分自身の課題と逃げずに向き合う姿勢
マネジメントに対する意識や「手放す、任せる」ということに対して、意識するだけでなく、宣言し、周囲と協力しながら改善する、という姿勢を下期は特に感じました。そういった宣言をしてくださることに、少しでも頼ってもらえていることの嬉しさを感じていました。また、決して驕らず、後輩からのフィードバックを真摯に受け止めることはもちろん、自分からもらいにいく姿勢が素敵だなと思います。
・懐に入り、信頼関係を築く力
Aさんの元々の強みになるかもしれませんが、最近Aさんの引継ぎのお客様と接している中で感じているのが、Aさんがお客様に相当信頼され、愛されているということ。新規のお客様の本音を引き出すための場づくりや距離のつめ方、言葉選び、その後のフォローの仕方ひとつひとつが、 お客様との深い信頼関係を築くお手本のように感じています。また、お客様だけでなく、社内の人との関係の築き方も同様です。
・営業として、人としての基礎基本を大切にしている
ここまでの項目と通ずるところがありますが、年次が上がっても、取引先がいくら増えても、人付き合いや仕事に対する姿勢の基礎をとても大切にされていると感じました。後輩は、先輩の仕事や人と向き合う姿勢をよくみて学びを得ています。Aさんが後輩から慕われ尊敬されているのは、Aさんのその姿勢にも理由があるのではと思います。
【MORE】
・もっとご自身が携わっている案件について周囲に共有してくれると嬉しい
朝夕礼の時など、どうしてもご自身の役割として後輩の話を聞くばかりになっていたのかなと思います。個人的には、折角たくさんの案件を提案・納品しているので、後輩の学びのためにも、ご自身の息抜きのためにも、いま向き合っている案件での悩みや頑張ったこと等を共有してほしいなと思いました。
・しんどいときに、もう少ししんどい顔をしてもいいのかも
いつ誰が話しかけても嫌な顔をせずに対応する姿勢は素晴らしいと思いますが、余裕がない時や疲れている時にもそれを引き受けてしまう、自分を犠牲にしてしまうことがまだまだあるのかな、と感じました。(以前よりは「これは後で相談してほしい」等の区分けをだいぶ発信されていると思いますが!)余裕がない状態で「しんどい」を言わずにいつも通りにしようとしても、 いつもと違うことに気づく人は気づくし、気づかない人はいつも通りの重さでAさんを頼ってしまうので、お互いのためにも余裕がないという事実共有と、自分がどこまでその日キャパがあるのか、のすり合わせはもう少しできると良いのかな、と思いました。
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いいですよね。これを部下からもらったら直そう!と素直に思えるのではないでしょうか。
私はいくつになっても周りから叱られる人間の方がお得だなと思います。いくつになっても人は磨かれると思うからです。
20代の頃は毎日誰かに叱られて泣いていた“叱られ大魔王”だった私も、40代になると叱る場面の方が増えたような気がします。でも、叱られるより叱る方がパワーいるんですよね、ほんと。
で、ふと「どんな人が叱りやすいんだろう?」「意を決さなくても叱れる人ってどんな人なのかな~」と考えてみました。
毎日叱られていた20代の写真
うんうん唸って出てきたのがこちら
・叱っているとき、途中で話を遮らず、最後まで話を聞いてくれる
・叱ったら、しっかり響いた、というリアクションをしてくれる
・でも、凹み過ぎない
・数日たってフィードバックをくれる(「ヨシカワさんから~~と指摘された件、~~しはじめました!」と言ってくれたりすると嬉しすぎる)
・どんなに厳しい指摘をしても自分を嫌わないでくれる安心感がある(私の場合は、パフ社員は家族だから、嫌わないでいてくれるはず…と思い込んでいるふしがあり要注意!)
実は、パフ社内で怖いと恐れられている(?)
大岡さんと
保坂さんは、私にとっては叱りやすい人だったりします。上の項目を客観的に見て、フムフムそういうことか…と腑に落ちました。
そして、この項目を書き出してみて、もう一つ気づいたことがあります。
皆さん、再度、上の項目を読んでください。
実は「この人になら叱られてもよい」と思う人も同じじゃありませんか?
・いつも最後まで話を聞いてくれる
・いつも話しかけると最高のリアクションをしてくれる
・いつまでも根に持たない(人ではなく行動に注目して評価・指摘してくれる)
・定期的に自分の変化に対してフィードバックをくれる
・どんなに失敗しても自分を嫌わないでくれる安心感がある
叱るとき「なぜ悪いか」という理由を滔々と語られる方がいますが、叱られた側が「悪い」という自覚があるときには不要だよな~、と思います。以前、誰かから「人が一番ストレスを解消できる瞬間は、相手が確実に悪いと分かっている時に相手を責めることだ」と聴いたことがあります。叱るが、ストレス発散効果もあることを知り、あ~、気を付けないと!!と背筋が伸びた記憶があります。
叱られ上手は叱り上手。
いくつになっても成長するために、まずは叱られ上手から始めたいな、と思いました。
よし!社長になってもまだまだ叱られるぞ!(あ、今週もすでに何度も叱られていたw気を付けます…)