STAFF COLUMN

スタッフコラム

吉川が考える、相手に気づきを提供するフィードバックのコツ

作成日:2023.12.14

皆さん、こんにちは。先日、人生初のインフルエンザになった社長のあゆさんです。



もともとも熱に強いタイプで、なった初日はただの風邪だと思って、しばらく自宅で仕事をしていました。幸いにも誰にもうつすことなく済みましたが…鈍感も度が過ぎると困ったもんですね。

さて、パフでは毎月、全社員集まって2時間、「キックオフ会議」というものをやっています。2時間、誰かのプレゼンを聞くだけはいやだな~、と思い、資料は全員で一つのExcelファイルにテキストだけで記入。前日までに書き込みを終え、参加者はそれを読んだうえで、参加。一人3つ、誰の記入でも構わないので質問をする、という形式にしています。

プレゼンではなく、質問を書く&質問に答えるというスタイルに変えただけであら不思議。
なぜか当事者意識をもって聴くことができるんですよね。不思議です。

そのキックオフで、私は毎回、「吉川のプチ講座」なるものをやっています。
(これも事前に文章を記入するだけで、解説はなし。当日は、それに対してきた質問に答えるのみです)

今回は12月のキックオフで書いた「フィードバック」に関するお話を、ここでもご紹介しちゃおうかと思います。気になる質問が出てきた方は…吉川かパフの社員に遠慮なくご連絡ください。お答えします~。

 

パフ社員に必要なコミュニケーション「フィードバック」の定義を考える


吉川の知り合いで1on1面談者への研修等をされている方から、フィードバックの定義を教えてもらいました。

フィードバックという言葉を正しく理解することがパフの理想とするコミュニケーションスタイルの一歩になりそうだと感じたので、紹介します。



1)Iメッセージ

×「あなたはこうしたほうが良い」

相手を主語にしたメッセージはアドバイスであってフィードバックではない

→アドバイスをすると「そんなことできない」「私はそうは思わない」と否定の感情が走り、メッセージが伝わらない


〇「私は、こう感じた」と自分を主語に語ることが大切

→相手の感想を聞くと「あの人がそんな感情になるなら、~~さんもそう思うのかも」「~~~みたいにやってみよう」と自分事として解決策の思考が走る


2)具体的な場面の切り取り

×「△△さんって、いつも××だよね」「△△さんは××な雰囲気がある」

→あいまいな表現では相手は納得しない。ほんと?ただ言ってるだけじゃない?この人しか思ってないでしょ?となり改善行動に移らない


〇「~~の時の△△さんの××な行動って、私は〇〇だなと思った」

→具体的な事実に焦点を当てた感想だと納得感が増す。また同じ行動を繰り返す意識も働き、改善の効果も出やすい



3)良し悪しを伝えない

×「それ、いいね…〇〇だと思うな」「それはちょっとよくないかな…私は〇〇だと思うけど

Iメッセージではあるが、ここに善悪の評価を入れてはだめ。

「良し悪し」には、伝える側の判断が入っている。フィードバックに伝える側の判断がはいると、それはアドバイスになってしまう(アドバイスの悪い効果は上述のとおり)

褒めたいと思っても「良い」と伝えるのもダメ。これを続けると言われた側がもっと「褒めて!」と際限なく褒めを求めていくようになる。他人の評価という外発的動機付けを与え続けると、褒めてもらえないと不満になる人を育ててしまう。


〇「私、〇〇さんのこと、見てて思っただけど…」

善悪を入れないIメッセージ。承認をしたければ、存在自体を承認するメッセージで。(あなたことを見ていると伝える。伝えなくても行動で示すだけで承認につながる)


【参考】承認の5段階 (https://ouenryoku.jp/contents_317.html )



吉川はすぐに「いいね!」とほめる癖がありますが、先日平原さんから「吉川さんは、何を出しても『いいね』って言いますね…(疑いの目)」と言われました。

フィードバックに"良し悪し”を入れることのダメさが実証された出来事でした…。


そして私は、際限なく褒めを求めてしまう「ホメホメ求め人間」をたくさん生み出してきてかも…と反省しました。


皆さんは、上記の3点を意識したフィードバックができていますか?

皆さんは、「他人の承認」と、そして「自分の承認」をどの段階でしていますか?


すべての関係者をリスペクト(心を開き、すべての存在を大切に思う心をもつ)するパフ社員であり続けるために、ともに働く仲間の「存在」を認めあえる組織(自分自身の存在を認められる人の集団)でありたいな、と思います。



2023年もあと少し。
忘年会を重ねすぎてもう何も覚えてないぐらいになっていますがw…後悔のない一年だったなと思えるよう、最後まで良質なフィードバックをする&されようと思います。
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