皆さん、こんにちは。社長の吉川です。

前回に引き続き、ここ最近は、お客様の新人研修
や面接官研修、マネージャー研修などの講師をする日々を過ごしています。
今週は、火曜に郡山、水曜に宇都宮、木曜に大阪と日帰り出張をして、今日も会社のセミ
ナールームで複数の会社の新人が集まって行う研修の講師をやっています。



「ん？私って、プロ講師だっけ？いやいや、社長じゃん！」と日々自分にツッコミをしつ
つ、実は、夜な夜な取締役で集まって、初任給の改定の議論をするなど、社長の仕事もや
っていたりするんですけどね…

ルーティンの仕事が全くない日々もそれはそれで面白いものでして…火曜の郡山では、お
客様の会社の管理職向けに「若者との接し方」というテーマで講演をさせてもらいました
。
新卒採用の仕事をしていると日々若者と接します。20年間同じ年齢の若者と接してきて感
じる変わったことと、変わらないこと。上司として部下である若者にどんな気持ちで接し
て、どんな言葉を投げかけていけばよいのか、そんなお話をしてきました。

講演を聞いてくださった方は、なんと管理職全員で200人！あがり症の私は大緊張で、最初
声が震えていましたが、真剣な表情でお話を聴いてメモをとってくださる方も多く、次第
に緊張もほぐれて、最後はノリノリになって講演をすることができました。

講演終了後、会場をすぐ出たところで、御年84歳の名誉会長とちょうど遭遇。人事の方の
ご紹介で、ご挨拶をさせていただけることになりました。
名誉会長は、創業家の血を引く名経営者。業界団体の会長なども務めてきた有名人で、私
もビジネス雑誌や本社の立派なエントランスに飾られている社史にあるお写真でしか姿を
知らない方でした。

大緊張のなか、恐る恐るお名刺をお渡しすると…
「いや～、本当に勉強になる講演をありがとう！！」
満面の笑みと大きな声でご挨拶いただいたあと、強く握手をしてくださいました。
「管理職に向けのお話だったけど、今日の講演は、私に最も必要なことを話してくれたね
。私は日頃から『経営は階段掃除と一緒。いくら下の段を綺麗に掃除しても、上から埃が
降りてきたら、いつまでも綺麗にならない。階段は上から掃除するのと同じように、組織
も上が変わらないと良くならない』と言っているんですよ。だから今日のお話は、私が一
番実践しないといけないことだね！ありがとう！！」

とにかく明るく話すだけで相手を元気にさせてしまうパワー。これがオーラってもんなん
だなぁと圧倒される一方で、とっても謙虚で、誰でもわかりやすい例え話に親近感も持ち
ました。

ちょっとした立ち話の３分で、「多くの人を動かす要素」を一気に学べた瞬間。
色々偉そうに講演をして回る日々ですが、すべて「トップである自分が実践すべきこと」
ととらえると、講師の仕事もまた違った価値が生まれるな、とも思いました。
パフも上から埃が落ちてこない会社にしないと！

色んな人にとって節目の月である３月。自分のお掃除を忘れずにしていきます。