コンサルティンググループが取り組む「顔の見える就職と採用」
作成日:2024.5.20
どうも、社内事情も赤裸々にお話しする大岡です。
パフには営業グループ、コンサルティンググループ、職サークルグループ、サービスマネジメントグループ、管理グループという5つのグループがあります。
私はコンサルティンググループのリーダーという立場ですが、他4グループとの連携というと、ほとんどが営業グループになっていました。
お客様の窓口としてフロントに立つ営業がもってきた案件を提案し、納品するのが我々なので当然と言えば当然なのですが、パフの創業事業である職サークルグループとの連携が限定的であることには問題意識を持っていました。
職サークルグループはパフの掲げる「顔の見える就職と採用」をダイレクトに体験してもらう機会を提供することで、自社の取り組みに反映してもらうためのトライアルの場的な役割を担っています。
我々コンサルティンググループは「顔の見える」を根底に置きつつ、企業の課題解決を通して採用成功に向き合うポジションであり、「顔の見える」についてはあくまで間接的に浸透させていくという感じで業務に取り組んでいました。
ですが、課題解決が優先され、お客様に「顔の見える」を意識させられないままにソリューションを提供する機会が多くなっていたことも事実です。
この問題を今期途中で平原と議論し、どうやったらパフのソリューションに「顔の見える」をもっと色濃く反映できるかについてあれやこれやを考え始めました。
結果、職サークルグループとコンサルティンググループ総員が定期的にランチミーティングを重ねて双方の経験値を集約しよう!となったのですが、予定よりも幅広いテーマでの議論となり、中長期の取り組みになりつつあります。
コンサルティンググループとしては、議論の中からヒントを得て、お客様への提案に生かしていくことは走りながら進めていこうと思っています。
その中のひとつが採用スタンスの開示をご提案することです。
自社が学生とどう向き合おうとしているのか、をちゃんと伝えることはすごく重要です。
・一人一人と向き合うからエントリーシート選考はやりません
・面接では選考官から自己紹介します。
・学生の皆に社会人としてのマナーは求めません。
・質問には嘘偽りなく真摯に答えます。即答できないこともメールなどで回答します。
などといったことは、自社がやれる範囲でぜひ実施してください。
そしてそれを事前に伝えることは、学生との心理的な距離を縮める効果が期待できます。
自社が求める『選考に臨む姿勢』を伝えることも効果的です。
企業が見ているのは世間一般の優秀さではなく、自社独自目線における優秀さ。つまりは能力面、気質面が自社の求める業務や風土にマッチするかどうかなわけで、その学生が普段どんな人なのかを知りたい。なのに選考において背伸びをされてしまったら判断ができなくなってしまう。
というような話を説明会などで、しっかりと学生に語る時間を作るということです。
とはいえ合格が欲しいのが学生の心情ですが、
・らしくない状態で落とされたら悔いが残るよね?
・らしくなかったのに合格したら本来の自分とは違う部分が評価されているかもしれない。それで自信をもってそこで働ける?
・らしさを発揮して合格すれば最高。
・らしさを発揮したのに落とされたらそれは入社しても合わなくて苦労すると判断してもらえたということだよ。
ここまで言うと、さすがに自分を大きく見せようとする学生はほとんどいなくなります。
最近の学生が●●で困るんだよなあ、といった声もいろいろと聞きますが、こちらの考えを明確に提示することではじめて学生側も何をどう考えて行動しているのかを伝えてくれるのではないでしょうか。何事も丁寧に説明することで分かり合える。
これも「顔の見える就職と採用」が目指す一つの形です。
また、そういった話をしてくれる企業というのは学生にとって信頼に足る存在として認知される。つまりはブランディングにプラスに働くということが言えるのです。
まずは
・自社が現在どの程度採用スタンスについて考えられているか
・それをどの程度施策に落とせているか
・その中で学生に何を伝えて何を伝えていないか
について一度向き合ってみてはいかがでしょうか?