STAFF COLUMN

スタッフコラム

株式会社パフの少し先の未来をシステム担当の視点で考えてみる。

作成日:2024.8.16

システムよろず係ツルです。

定年退職まであと7年半になりました。
(若いスタッフの逆バージョン、カウントダウンです。)

久しぶりにスタッフコラムに投稿します。
(毎日FB投稿や人のコラムの修正はしているんですけどね。)

人事評価制度が一新し、私も長期的業務方針を経営と決めたのでそのことについて考えます。

個人的にやったほうがいいかなと思うこと大小様々実施し続けて10年近く、今年に入り大きなヤマは超えたばかりなので、もうこれ以上の仕事はないとは思っていました。
初めて長期的な方針を言語化して経営と合意して決めたような気がします。

■大方針■
【1】稼働中の仕組みを安定運用・トラブル時の速やかな解決
【2】世の中の変化に対応
【3】次世代への引き継ぎ


中長期的に実現するためには具体的にどのような行動をすればいいでしょうか?

つらつらと考えながら、夏休みに前から行きたかった、諸葛孔明の末裔がまとまって住む村を訪ねました。
灼熱(外は40度)の上海から新幹線で2時間、金華ハムで有名な金華駅からUberタクシーの中華版のようなものに乗り1時間です。

中央のため池の周りを八卦型に町とため池が続く迷路のような村。
ほとんどの村民の苗字は諸葛。
村民はため池で野菜を洗い、棒でバンバンたたいて洗濯をし、おじさんはパンツ一丁で行水、犬まで洗っていました。
(下水処理はどうなっているんだろう?あまり深く考えないことにします。。)



写真:八卦の形の村、迷路のよう。中国時代劇の舞台そのもの。

さて大方針をひとつづつ考えてみましょう。

【1】稼働中の仕組みを安定運用・トラブル時の速やかな解決


これは今までもずっと実施していることなのでそれなりにやるべきことは明確
1:クリティカルな問題発生した場合、調査対応する
└不測の事態には対処するしかないという意味です。

2:推奨する対応は実施する(予防措置・世の中標準よりも良い状態を目安とする)
└「世の中標準よりも良い状態を目安」がなかなか難しいですが、M365BPに切り替えたのには世の中標準を実現しやすいという意図も大きくあり、なんとか自分なりには考えられる部分でもあります。

【2】世の中の変化に対応


事業を継続するためにとても重要であり、難しい問題です。
いわゆる事業継続計画(BCP)のやるべきことリストはネット上にも転がっており、数年前から時折読み込んではいます。
が、網羅性のあるリストも大事ですが、もっとシンプルに考えられないか?と思うようになりました。

自然災害のとき、大きな荷物や書類の束を抱えて移動できるでしょうか?
心身ともに健康な体(判断能力がある状態)と、携帯とネットワークと電源。
もうこれだけでいいような気がします。
(PCではなくあえて携帯にと書いたのは、充電効率がPCより格段によいからです。)

・「変化」が起きても「身軽に」対応できるように事業にとって「最低限必要」なものを明確にしておく。
・「業務を止めない」ではなく「業務を延期する」(安全を確保して契約続行できるよう、納期や契約を遅らせる判断のみ顧客とかわす)
・「最低限必要」を判断実施できる「信頼できる人材」と「連絡系統」を「複数場所に確保」する。

このくらいシンプルでよいのではないでしょうか?素人考えかもしれないですが。

中国で過ごしていると、シンプル極まりないルールと心理的安全性に驚きます。

必要なものは携帯(本人認証済アリペイ決済システム)とID(外国人はパスポート)のみ。
すべての決済はアリペイで完結(ほかの選択肢も若干あるもののなくてもよい。)
国民は全員マイナンバーカードのようなIDを携帯かカードで所持。
本人確認が紐づいた決済の仕組みしかないので料金のごまかしなどもできない。
(アングラマネーの方々はどのような決済システムを利用しているのか気になるところです。)

レストランのメニューも紙で作る必要なくQRで読み込んでそのまま決済まで。
タクシーもUber形式なので事前に出発到着地点を予約すれば料金は確定し、会話も不要。
田舎の村の露天商も首からQRコード下げて決済。
決済のための設備投資もほぼなしでタクシードライバーや露天商を開業できます。

逆にこの二つ(IDとアリペイ)がないと生活できない。
現金はほぼ使えないし、IDがないと新幹線などの移動もできない。
スマホや変化についてこられない人のケアとか、マイナンバー作らないでもなんとかなるとか微塵も感じない世界。
日本と大違いです。(良し悪しはおいておいて。)



写真:豆腐屋と魚売りのQRコード、タクシーの内部(普通の乗用車)

【3】次世代への引き継ぎ


さて次世代の引継ぎですが、これも可能な限りシンプルに考えたい。
データがすべてしかるべきルールでクラウド上にあれば、それを活用応用して

営業(アプローチから受注まで)
納品(商品別納品工程)
経理決済(入出金処理)

業務すべてが社屋がなくても完了できます。

これが可能になれば業務委託で外部人材に発注することも視野に入れられる。
業務の切り出しが可能になれば、社員という存在も、もはや意味がないのかもしれないです。

ただし、自社のDNA、ブランド、社訓など「魂」「想い」の部分は譲ってはいけない要素。ここは逆に非常に重要になってくると思います。
(ここ2年程、広報も兼務なのでこの辺りも真面目に考えています。)

幸いなことに、株式会社パフに関しては、「想い」の部分は創業時からぶれることなく存在するものがあり、かつ社内用語からの脱却、言語化も最近進んできています。

「魂」と「システム」を継承する人材要件を見える化する。


この部分を人事評価制度のデータベース化をうまくすすめれば客観性の高い評価ができるのではないか?
弊社、人物像の分析はすでに結構得意なのではないかと思います。
実務のレベル感みないなものは今後、新人事制度で蓄積され、見える化が進むと思います。


写真:諸葛家の家訓
Googleレンズで翻訳してみました。
(Googleは中国では使えないので携帯にVPN仕込んでおいて利用します。業務用PCもすべてVPN経由の通信で暗号化しています。)

方針をどうやって具体的に一つ一つ判断し、行動していくか?


まだまだ雲をつかむ気持ちですが、定年まであと7年半取り組むにはちょうどいい感じの課題かもしれません。

諸葛八卦村は三国志ファンでも諸葛孔明マニアでもありませんが、なかなか面白い場所でした。
【参考記事】
https://94tmd.com/zhugecun/
https://94tmd.com/zhugecun2/

早朝から走って、珍しいものを見て、美味しいものもたくさん食べて、昼寝もして、来週からはまた仕事に戻ろうと思います。

 

 
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