STAFF COLUMN

スタッフコラム

笠原のケニア探訪記~到着&二日目~

作成日:2024.10.29

笠原です。

ケニア探訪記~到着&二日目~をお届けします。

 

到着日

小説を読んでメンブレをし、隣の黒人のおっちゃんの肩幅が広すぎてちぎりパンのようにぎゅうぎゅうになっていた機内からようやく解放されて、ついにナイロビに降り立ちました。初めてのアフリカ大陸、日本とは異なる街並み、匂い、人々に「アフリカに来たんだぞ」と感じさせられます。

空港についてからはツアー会社の人が用意してくださった車でゲストハウスまで移動。他のツアーメンバーとも会話をしながら移動します。道中ドライバーはガンガンアクセルを踏み込み100キロ超え、事故ったら死ぬなと思いながら無事ゲストハウスに着き、一息ついたら近くのショッピングモールでSIMカードと現金を下ろしに行きます。なんやかんやでSIMカードと現金を手に入れて、明日の朝食を手に入れたものの帰りのUberが捕まらず一苦労。捕まえたUberには「雨降ってるから値上げした」と理不尽な要求プラス道間違えるわでイライラしつつなんとか到着。無事海外旅行の洗礼を浴びました。

ゲストハウスではウェルカムディナーとしてヤギ肉のグリルとウガリ(ケニアの主食、お供物の団子みたいな、焼く前の餅みたいな、そんな感じの風味、慣れるとハマる)と、なんか他にも色々、ケニアの料理を食べました。ジビエってなんだかパワーつく気がするなと。(このあと二日間このヤギ肉を食べ続けることになります。)

 

2日目

旅程:布市場→ローカルマーケット→昼食→オーダーメイド体験→お土産やさん

おはようございます。今日は布市場やローカルマーケットに行く日です。布市場で大量のアフリカ布を見て、その中からビビッときた布を選び、その布を使ってオーダーメイドの服を作ります。ワクワクですね。

ゲストハウスはケニアの中でも高級住宅街らしく、あまり人を見ないのですが布市場のある街に出ると様子が変わります。車のクラクション、排気ガスの香り、人の視線、さまざまなものがカオスです。よく「インドに行くと人生変わる」という人がいますがインドもこんな感じなんでしょうか?布市場は雑居ビル?みたいなところの2階にあり、所狭しと布が並んでいます。一つのお店につき5畳ほどスペースがあり、気になる布があれば見せてもらう、を繰り返して自分のビビッときた布を買うわけです。基本的に一反で買うので裁縫好きな人からしたら天国かもしれません。印象的だったのは布市場の人が皆フレンドリーで目が合うだけで挨拶してくれるし、男性は「Hey,bro」と話しかけてきます。(初対面で兄弟って呼んでくるって日本ではないですよね)。

ツアーを企画してくださっているリエさんによると最初の頃は全然相手をしてくれず、むしろ「日本人は来るな!」みたいな感じだったそうです。しかし、何度も通ったり、買い付けを行うことで今はすごくフレンドリーになったとか。よく「営業は会社の顔」と言われたりしますが、国が変わればいち観光客も「日本の顔」となるのは面白いですね。(今度話せればと思いますが私が聞いた中でもケニアで伝説的な日本人と呼ばれる人はすでに二人ほどいるようです。)布市場では赤ベースのアフリカっぽい柄の入った布を買いました。なんとなく、ケニアの赤土の大地を表している感じがしたのと、黒の模様がかっこよくて買ってしまいました。アフリカ布は派手な色使いや柄が多いので着物にも合いそうだと話していたら、すでにそうしたブランドを立ち上げている人がいるそうです。またアフリカ布の成り立ちについてもリエさんが教えてくれました。詳しい話は断定できないそうですが、オランダの会社がアフリカの柄に目をつけたのが始まりだそうでそこから爆発的に流行ったそうです。(すみません、うろ覚えです。)



しかし、現在では多くのアフリカ布が中国で生産され、伝統的な柄や底に込められた意味も薄れつつあるだとか。こうしてケニアの国内で生産できるものが減ってきていることも国の課題だと聞きました。
布市場に行ったあとはローカルマーケットに行きます。ほったて小屋がひしめき合う一角があり、その中を散策します。リエさんは「ここのマーケットは特に作り手の顔が見えるので、それを体験して欲しくて選びました。」とのこと。こうした思いがこもったツアーって素敵ですよね。ラハケニアさんはこうした思いを持ってゲストハウス運営、ツアー企画、アパレル事業をやってらっしゃるので興味のある人はぜひチェックしてみてください!マーケットでは主にビーズアートやサンダル、カゴなどが売られており、店の前を通りかかると挨拶してくれます。

自分はなんだか巻き込みやすい顔なのか、挨拶で握手したあと、そのまま手を握られて店の奥に連れてかれたりしました(笑)。(他の人はむしろ「無理やり買わされるとかなくてよかった」と言っており、不思議なものです)あいにくマーケットではビビッと来るものがなく(声かけられすぎて物買うモードに入らず)何も買わずに出ましたが、他の参加者はブレスレットや、ザルなど買ってました。面白いことにこの市場では値段が決まってません。もちろんいくら?と聞けば答えてくれますが、値段は交渉できます。つまり価格は販売者と購買者の交渉によって決まるのです。日本だと基本的には販売者が提示した値段をもとに買うか決めますよね。売っているものを作っている人が目の前にいて、その上でいくらで買うか言う。生産と販売がものすごく密接に行われていることがとても新鮮でした。モノの価値は簡単に変わるし、同時にそれは自分自身で決めなければならないのだと痛感します。普段の営業でも、値切られたり、逆にいくらで売るか悩んだりします。このモノ(パフの場合はコトの場合もありますが)をいくらで売るか、ないしは買ってもらうか、どうやって価値を伝えるか、売買する行為って面白いですね。

そのあとはCJ'sというレストランへ。ケニアだと人気らしく並ぶこともあるとか(今回は予約してくださったのでサクッと入店)。ハンバーガーやパスタなど、日本でいうロイヤルホストくらいのお店のようです。(ケニア内ではちょっと良い方なのだとか)どれも美味しいのですがとにかく量が多い!!!!!!フードファイトの開幕です。というもののケニアでは残した食事は持ち帰ることができ(海外はこういうサービスよくありますよね)、余った分はその日の晩酌のつまみとなりました。(ツアー参加者とはゲストハウスでともに寝泊まりしており、夕飯も一緒に摂ります。楽しい。)とはいえお腹がパンパンのパン(草深がよく〇〇の〇という表現を使うので私の中では勝手に草深構文と読んでます。打ち合わせで一緒になった時はぜひ注意深く聞いてみてください。運が良ければ聞けるかもしれません。聞けたところで特に何も起こりません。)になったところで食事を持ち帰り箱に詰め(アルミの箱と蓋をもらえました。)店を出ました。





そのあとはアフリカ布を使ったオーダーメイド服を頼みにテイラーの元へ。自分の希望の服を伝え採寸をしてもらいます。ただこのテイラーさんの事務所が、最近デモが起きた場所にありました。(実はケニアでは現在デモが毎週のように起きています。コロナに起因する国の財政不安で税金が上がっているらしく、それに対して若者がデモを起こし、警官隊と衝突しているとか。死者も出てます。出発前このニュースをみてかなりビビってました。)ビルの一階にあるショーウィンドウは割られ、破片が散乱しています。ここも元々はすごく綺麗な建物だったとか。デモそのものを見たわけではありませんが、何かを壊してまで意思を通さねばならないものがあったのだと感じました。以前ドイツの戦争博物館を巡るスタディーツアーに参加したことがあり、その際もユダヤ人の虐殺が行われた部屋など見ましたが、それに近い何かを感じました。何かの意思や、大きなパワーが働いた後というか、スピリチュアルなものはあまり信じていないのですが誰かの意思がここにあったのかなと思いながら、破片を横目に進みました。そんなビルに入居しているテイラーさんはいたって元気、他のケニアの方と同様すごくフレンドリーに接してくださいました。

私はベストとワイドパンツのセットアップを頼みました。届くのが楽しみです。人によってはお子さんとお揃いの服を頼んだり、普段は挑戦しない柄のシャツを作ったりしていて、海外という異国だからこそ楽しめる、普段の生活とは違う選択を楽しんでいるように感じて自分も嬉しくなりました。

こうしてテイラーさんの元で注文を終えて、街のお土産屋さんへ。三件巡りましたが唯一買ったのはハクナマタタと書かれた表札。寮で自分の部屋の扉に貼ろうと思います。ディズニーの曲にもなっているのでご存知の方もいるかもしれませんが、きっとうまく行く、気にするな、みたいな意味です。毎朝会社に行く前に目に入れようと思います。
この日のツアー自体はこれで終わり、残った時間でツアーメンバーとともに近くのモールへ。昨日より時間があったのでお土産屋さんも周りました。甘いモノ好きな私はチョコレート屋さんを見つけ、マーケットでは発揮されなかった購買意欲が爆上がりし、大量のチョコレートを購入、その後はメンバーとコーヒーブレイクをしました。



さすがはこのツアーの参加者、みなさんバックグラウンドや考え方が素敵であっという間に時間が過ぎてました。そのあとはスーパーに寄り、夕飯の食材を買いました。昨日のヤギ肉が余っていたのでヤギ肉を使ってカレーを作ろうとメンバーのひとりが提案してくれ、それに乗っかることに。ゲストハウスに戻って皆で料理し食べるご飯は格別です。こうして大満足で2日目を終えました。

 
ページの先頭へ