人生を豊かにするのは、努力でも才能でも運でもない、ライバルだ。
作成日:2024.12.18
こんにちは。パフの田代です。
今日は質問からスタートさせてください。
「突然ですが、あなたにはライバルはいますか?」
ライバル…と聞いても、ピンと来ないかもしれません。
別の問いにしてみましょう。
「その人の名前を聞くと、なぜかほんの少しだけ心拍数が上がる存在。
どことなく気になる存在。いませんか?」
職場の同期
年の近い先輩・後輩
学生時代の友人
それとも恋敵
そう、それがライバルです。競争よりも協調が求められる令和の時代。何を古臭い話…と思われがちですが、私は「負けたくない」と思える存在こそ、人生を豊かにするキーパーソンだと信じていて。そんな矢先に勉強会で先生に紹介された「ライバルはいるか?」という書籍が面白かったので、本日の執筆テーマにおいてみました。
◆私にとってのライバル
いや、ライバルというか、意識せざるを得ない存在はやっぱり会社の同期です。
周囲からは否応なしに比較される宿命。それが同期入社です。
今日は少しだけ私の同期の話をさせてください。
私の同期は、平原葉子さん。株式会社パフの専門役員として在籍。当社の事業ポリシーの中核に位置する「職サークル」事業の責任者であり、研修事業の柱として企画設計から講師に至るまでオールラウンドに活躍する中心人物です。
彼女と初めて出会った日から20年以上の付き合いになりますが、はっきり言って何も変わらないですね苦笑。もう新入社員の頃のまんま!真っ直ぐで、行動力もあって、愛嬌があり、頭の回転が速く、困難にもめげない。私の中では、何一つ変わらない無敵艦隊。もうずっと追いかけ続けているウサギです。
ウサギとカメ。
入社当初の私は全く芽が出ない社員で、彼女に対して圧倒的な差を感じていました。比較するのもおこがましいので、その場から消えたいぐらいです。ウサギとカメで言えば間違いなく私はカメでした。あの童話、ウサギは途中で油断をして休むじゃないですか。でも、平原ウサギは休まない。休まない、さぼらないウサギって最強なんですよね。追いかけても、追いかけても、絶対に追いつかないから。(実のところ、この気持ちは今でも変わっていません)
入社して数年は、もう比較されるのは嫌でしたし、相手が仕事で成功して、営業で受注をしても心から喜べませんでしたし、何かにつけて恐れていたように思います。でも、私は感謝しています。なぜならば、このままではいけない!と心の底から思わせてくれた存在だったから。
自分の強みは何なのか?
どうしたら自分の居場所を作ることができるのか?
そんなことは誰も教えてくれません。ネットにも本にもありません。突き詰めて、突き詰めて、突き詰める。深夜のファーストフード店で夜な夜なノートに自己分析したこともありました。そのきっかけになったのは、間違いなくライバルとして君臨してくれた平原さん、あなたのお陰です。もし、彼女がぶっちぎりで差をつけてくれなかったら、馴れ合いで傷をなめ合っていたら、そして同じ会社に居続けていなかったら。今の私は間違いなくいないと思います。そう断言できるぐらい大きなインパクトを与えてくれた人生の恩人です。自分がさぼらず努力できたのは、会社から与えられた研修でも業務の積み重ねでもなく、つまるところ「負けられない」と思う存在がいることでした。
◆成長とは何か?
現代社会は競争そのものが、無条件で「悪」となりつつあるように思います。「競争」よりも「協調」。「個」ではなく「みんな」。「飛び出る」より「合わせる」。学校も社内も過度な競い合いは減っており、失敗や敗北の機会が失われつつあります。
しかしながら、その敗北感こそが、学びや成長の機会の原動力になると私は自覚しています。今、会社で思うようにいかず苦しんでいる仲間もいます。結果が伴わずもがいている姿も散見されます。きっと同世代の先輩や後輩、もしくは理想の自分と比較をしては嘆き、頭を抱えているのだろうと思います。「そんなに考え込まなくていいよ」と言いたいところですが、一方で、その経験、その時に感じた気持ち。「自分を苦しませる存在」を大切にしてほしいなと心から思います。
意識すべきたい対象がいること。そして、自ら好んで失敗や敗北感を味わう人は誰もいません。その時は本当に辛いし、しんどい。でも、その時に揺れ動いた感情があるからこそ、原動力が生まれ、未来につながっている。出会えた痛みを冷静に受け入れられるようになったら、その当時のどうしようもない自分、そんな中でももがいてみた自分に感謝できるようになるんじゃないかなって思います。私は20代のどうしようもない自分にすごく感謝しています。「よく頑張ったね。今の自分はキミのお陰でいるんだよ」って。
◆結びに
私の前に君臨する休まないウサギの平原さん。20年間ずっと尊敬しているのですが、そんな高嶺の花子さんは、入社当初から自己紹介をする時にいつも「田代の同期です」って言い続けてくれること、実は私は気付いています。たぶん、いまだに自己紹介で私の名前が出てくるので、もはや彼女にとって無意識レベルなのかもしれません笑。
「あいつの同期です」って、自己紹介で使うのは感謝や敬意、愛情が無いと言えないですよね。そうか、平原さんは入社時から敵対視するどころか、ずっと認めてくれていたんだなと思うと、少し胸が熱くなる自分がいます。そして、これからも彼女の自己紹介で登場できるぐらい自分も成長していかねば!と自分を奮い立たせる原動力になっています。
ライバルはいるか?
それは自分の人生を豊かにする存在。
出会いたくても出会えないかけがえのない存在。
その宿命を受け入れ、私はこれからも追いかけます。
ずっとまぶしいぐらいに輝き続けるライバルを意識しながら。