STAFF COLUMN

スタッフコラム

腰痛が教えてくれたこと〜もったいないお化けからの脱却〜

作成日:2025.3.18

25歳にして、人生初・ぎっくり腰になりました。

腰を曲げざるを得ない、まともに歩けない。
立っても歩いても座っても、寝ていても痛い。
手に腰を当ててゆっくりと歩くご老人の気持ちを、少しだけ先取りした気持ちでした。
腰は要ですね。



そんな腰痛期間も、今となっては必然だったのでは?と思える、自分にとって大事な気づきがありました。

◆ お疲れ信号を無視しない
思い返せばここ数ヶ月、身体のお疲れ信号はたくさん出ていました。
でも、頑張る!と決めたことはやり抜きたい。
物理的に時間は捻出できるし、周りのほうがもっと頑張っている。
そう言い聞かせて、お疲れサインを無視して過ごしていたなと、今になって思います。

心は元気でしたし、大丈夫なつもりだったのですが…
「本当にちゃんと休めている?」と立ち止まる余裕が作れないと、感覚が麻痺して、自分は無限に大丈夫なように思えてしまうんですよね。

◆心に潜むもったいないお化け
腰痛をきっかけに思いがけない余白ができ、読書が進みました。
ひとつ心に刺さったのが「限りある時間の使い方」という本。

「時間にも自分にも人生にも、限りがある」

それを腹落ちさせてくれた本です。

思えば、腰痛が酷く、仕事を休まざるを得なくなってしまった日。
こんなに時間があれば、あれもこれもできる!時間がもったいない!と、受験期間が終わった翌日のような「何かしていないと落ち着かない」ソワソワ感に襲われました。

この本を通じて思ったのは、自分には「もったいないお化け」が潜んでいたこと。
本当は自分の体力や時間には限界があるはずなのに、いつまで経っても「自分は無限に可能性があると信じていたい」と思ってしまっていたんですね。

やりたいことや、少しでも視野が広がるであろう経験は極力やっておきたいし、それが自分をより良くしてくれる。やらないともったいない!

そんなもったいないお化けの正体は、「自分や人生に限りがあるという現実に直面したくない」という恐怖感だったと気づきました。

 

◆本当の意味で、自分を「信じる」ために

「自分に限界がないと信じたい」という考え方は一見ポジティブに思えますが、それが自分を苦しめる要因にもなっていました。
身の回りに転がっている様々なものがチャンスに見え、拾わないともったいない!と思って拾いすぎた結果、疲れ果ててしまったり。できないことを認めず、不得意なことに膨大な時間を費やした結果、他にやりたかったことができなくなってしまったり。人よりできない自分を目の当たりにして、必要以上に落ち込んだり…。

本の中では、自分や時間の有限性について、決して悲観するのではなく、むしろそれを認めたほうが自由になれると伝えてくれています。

自分に限界があるからといって、嘆いたり「このレベルでいいや」と留まるのではなく、まずは無限だと盲信している自分から、限界がある今の自分の状態を認める。

その上で、人に頼るところは頼り、自分にとって適切なストレッチ目標を立てて、前向きに一歩ずつ進む。

痛みは伴いますが、それが今の私にとって大事なのでは、と気付かされました。
本当の意味で自信をつけるために、まずは自分の限界を認めるところから始めます。

 

◆腰痛すら意味がある

内省&意味付け大好き人間にとって、この腰痛は起こるべくして起こったと捉えています!

仕事やプライベートでの時間の使い方、人への頼り方、そして自分の弱くて向き合いたくない部分を見つめなおすきっかけになりました。

 

腰痛のおかげで、自分にも他人にも、少しだけ優しくなれた気がするよ。
ありがとう、腰痛!

でも、もう二度と、起こらないでくれ〜。
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