釘さんの100の出会い プロフィール
バックナンバー一覧へ
 
  <第79話> 「銀座の夜から始まった大切な出会い(その1)」   2006/06/19  
 
1997年夏。僕は大事な方々2名との出会いを得た。もう丸9年も前のことだが、このお二人との出会いは、僕のその後の会社運営に、大きな影響を及ぼしている。

今回から数回のコラムでは、このお二人のことを紹介したいと思う。

ひとりは、オフィスマネジメントシステム(略称OMS)の石山さん。そしてもうひとりは、ダイワコーポレーションの曽根さん。

お二人とは9年前の夏のとある夜、一緒に飲んで歌って騒ぐことによって親睦を深めることになった。

元々は、(前回登場の)鉢嶺さんが、僕に石山さんを紹介する目的で食事の場を設けてくれたのだった。そして、石山さんが、「せっかくなら」ということで、曽根さんを連れてきてくださったのだった。

石山さんは当時、営業部長、40歳(たぶん)。曽根さんは当時、取締役本部長、29歳。鉢嶺さんは当時、代表取締役社長、29歳。そして僕は当時、営業推進部長、36歳。

皆、それぞれに責任のある立場ではあったのだが、銀座の飲み屋さんでの(このコラムでは書けないくらいの)年齢や立場を忘れた他愛ない遊びで、いっぺんに仲良くなっていった。

この銀座での出会いから約4ヵ月後。僕はあらためて石山さんに電話をすることになる。

「あ、石山さん? 覚えてますか、銀座でご一緒した釘崎です」

「え、釘崎さん? 覚えてますとも。どうもその節は。いやー、あの晩は楽しかったですね(笑)」

「本当ですね(笑)。ところで、きょうは、石山さんにご相談があって電話したんです……」

「え?どうしたんですか」

「実は僕、会社を創ることにしたんです。それで、事務所も小さいところを借りようと思っているんです。机とか椅子とかブラインドとか、これから揃えなきゃならないんですが、どうすればいいのか、さっぱり分からなくって……」

「そうですか、いよいよ独立ですか。わかりました。及ばずながら応援させてもらいますよ!」

そう、石山さんの会社(オフィスマネジメントシステム)は、その社名の通り、オフィス環境のトータルコーディネートを行う会社であり、様々なオフィスの設計や、オフィス家具・什器・電話・LAN設備の調達、施工まで一貫してやっている会社なのだ。

石山さんと、石山さんの会社のおかげで、僕の独立時の事務所の立ち上げは極めてスムーズに行えた。

あり得ないくらいの低コストで、机や椅子や会議テーブルやブラインドなどを手配してもらった。たとえば、椅子が一脚で千円とか2千円とか、そんな値段だった。創業時の、1円でもお金を大切に使わなければならない時であり、ずいぶんと助けていただいた。

しかし、助けていただいたのは、事務所の立ち上げのときだけではなかった。

(次回に続く)
<< 前のコラムへ 次のコラムへ >>
 
バックナンバー一覧へ