釘崎清秀（ニックネーム：釘さん）

パフ代表取締役会長　
1997年パフ創業／2021年ハナリー島開業

パフの創業者。パフ10周年(2007年)に至るまでの道のりを綴った『釘さんの素晴らしき１００の出会い』はパフの歴史を知るうえで必読。「ハナリー島」(フォークソング居酒屋)は、パフの社名の由来となったマジックドラゴンが棲む集いの場として社長退任の翌年に開業。新旧様々な人たちが酒を酌み交わし、語り合う場となっている。

釘崎清秀（ニックネーム：釘さん）

正直者が集まる会社の会長さんは、
やっぱり正直者だった。

初めて釘崎さんとお話ししたのは、大学3年生の夏。
当時、僕はパフの職サークルのメインコンテンツ・社会人訪問プロジェクト「100×10チャレンジ」に2週間参加していて、そのフィードバック面談のときでした。「100×10チャレンジ」期間に定期的に行われるホームルームでは後ろでニコニコ微笑みながら見ている会長さんというイメージ（笑）しかし、いざ話してみると僕の核心に迫る質問と眼の奥に光る鋭さにただただ圧倒されたのを今でも鮮明に覚えているんです。「どうしてそんな風になるんだろうね」とか「なんでそう思ったの？」とか…。突っ込まれすぎて「ほんとに参った！」って感じでした。
その後、釘崎さんと対峙したのはパフの最終面接のとき。始まるまではかなり不安だったんですけど、いざ始まってみると、うんうん、と頷く釘崎さんのペースにのまれてしまい、あっという間の1時間。僕はこのとき、実は釘崎さんが話させ上手だったということを知りました。

それから少し経って、当時まだ内定者だった、同期のアクネと僕をご飯に連れてってくださったことがありました。
いろいろと話が盛り上がった後、ふと、釘崎さんが「実は、石河の採用は、社内のみんなは反対したんだけど、俺がとるって決めたから採用したんだ」と言ったんです。お酒の席だったのでたぶん釘崎さん本人はもう覚えていないと思いますが（笑）、えーそれ言っちゃうんだぁ！と実は僕かなりショックだったんです。だって普通はそんなこと言わなくないですか、「知らぬが仏」ってことわざもあるんだし！
でもそんなこと言っちゃうあたりが、パフ随一の正直者・釘崎さんの正体なのかなって思います。だからこそ、その人の発言の真意や相手が本心で話しているのかどうかを、あの眼の奥に光る鋭さで見極めていると思うのです。「釘崎さんの前ではごまかしが一切きかない！」って入社してからも感じています。

パフ創業者は、自称「オロカモノ」！？

突然ですが、もしも「パフ」という惑星があったら、釘崎さんは「オゾン層」なんじゃないかなって思うんです。
会長という敷居の高さをいい意味で感じさせない存在感。社内で仕事をしていても釘崎さんという会長のプレッシャーを感じることは少なくて、ふとした瞬間に「あっ、席にいらっしゃったんだ」って（席に置いてある大きなパソコン画面のせいで見えていないだけかもしれないのですが）。
パフは企業規模の割には、全国津々浦々、様々なお取引先との関係を結んで仕事をしています。営業活動でいろんな会社と接していて感じることなんですが、世の中には胡散臭くて怪しい会社もたくさんあるんだなって。でも、そんな魑魅魍魎（ちみもうりょう）が跋扈（ばっこ）するようなビジネス社会の中にあって、危ない会社や悪い人たちに騙されず、毒されず、パフがいままで存続してきたのは、釘崎さんのフィルターのおかげなんだと思います。

普段、仕事をしていたらそれが当たり前の環境になっていて気が付かないのですが、よくよく考えてみると、釘崎さんの偉大さを感じます。
だから、外部からのたくさんの紫外線をブロックして、普通に生活できる環境を作り出している「オゾン層」のような存在だって思っているんです。

あ、そういえば釘崎さんはしばしば、名古屋にあるパートナー企業の会長と一緒に「俺は愚か者本部の本部長だ、じゃあ俺は名誉本部長だ、ガハハハッ～」なんて言い合ったりしているのですが、「いや、絶対“オロカモノ”を演じている！」、って思ってます！（笑）

釘崎さん、これからは僕もパフを守れるように、“オロカモノ”になります！

本人から一言

夢はシンガーソングライターだけど、あえて、パフ。

人のことを知るためにはまず、恥ずかしい自分やダメな自分も含めて、すべてを相手にさらけ出すところからがスタートだって思ってます。自分を隠す人に、人は自分の本性を見せないですからね。だから「オロカモノ」になるのも時として大事なわけで（笑）。「わたしって（僕って）ほんとにバカなヤツなんですよ～、アハハ」って明るく笑い飛ばせるような人。それが僕の目指す「オロカモノ」。石河君にも早く、そんなオロカモノになってほしいですね。