創業物語 プロフィール
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  第35話    「2度目の人材ビジネスとの遭遇」 2001/4/09  
1990年7月某日。

その日ボクは、B-ingで求人していたソフトメーカーR社を訪れていま
した。R社は、PC用のデータベースソフトの分野では国内老舗の会社で、
曲がりなりにもSEを経験していたボクにとっては、ある種親しみを覚える
気になる会社でした。

はじめ、妙にフレンドリーな人事部長の面接が30分ほど続いた後、
「あ、釘崎さん、ちょっと待っててもらえます?」
といって、しばらくして人事部長と共に入室してきた、小柄な少年の面影を
残した、とっちゃん坊や風の人物 。

(ん?見たことあるぞ、あ、もしや、この会社の社長では?)

一瞬の推測は当たっていたようで、
「あ、釘崎さん、当社の社長のKです。今、社内にいたので、せっかくなの
  で会ってもらおうと思って連れてきました」
と人事部長。

初回から社長に会わすなんて、随分とせっかちな会社だなー、と思いつつも
それだけ評価されたのかな?とまんざらでもない気分で、

ボク    : 「どうも初めまして、釘崎と申します」
K社長 : 「あ、どもども」(経歴書を読みながら)
            「へー釘崎クンは、リクルートで営業マンをやってたんですね。
            あ、その後、採用担当者もやってたんですかー、ほー」

ボク    : 「い、いや、でも一応はコンピュータ関係が一番長いんですけど…」

(しまった!リクルートや採用の職務経験なんて書いて来なきゃよかった!
  ソフト会社のなんの役にも立たないだろうに…)

と、内心思ったのですが、次のK社長の言葉にびっくりしたのです。

K社長 : 「実はね、うちの別会社に、といっても部署みたいなものだけど、
            人事・採用に特化した会社があるんですよ。
            今は適性検査の開発と販売が中心なんだけど、この会社の立ち
            上げを、釘崎クン手伝ってくれない?」

ボク    : 「は?」

随分と気の早い社長で、今日初めて会った男に、(しかもまだ1次面接の途
中だっていうのに)「立ち上げを手伝ってくれない?」とは…。
しかし、まさか、ソフト会社のR社が、人材ビジネスをやっていただなんて
…。少し、いや、正直なところかなり興味が湧いていました。

ボク    : 「あのー、詳しく話を聞かせていただけますか?」

……

その後はトントン拍子に話が進んでいき、7月末、その会社R社の別会社
H社に入社することが決まったのでした。

偶然にも再び巡り会った人材に関する仕事。
釘崎青年、29歳夏の出来事でした。

                                    (へー、縁ですねー。…つづく)

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