話は3年前に戻る。
1999年7月から9月にかけての約2ヶ月間。
パフには、大学4年生を中心とするインターンシップ、その数なんと総勢9
名が、営業の仕事に就いていた時代があった。
「学生とはいえ9名もの戦力で営業活動を行えば、パフの売上げ倍増だ!」
などとボクはノー天気なことを考えていた。
普通はどう考えても無謀なやり方である。
何の知識も経験もない学生。営業マンとして通用する可能性などゼロに等し
い。
事実、結果から言うと、彼らの働きは、パフの売上げにはほとんど結びつ
かなかった。「大失敗」を犯してしまったのである。
しかし、なぜかボクはこの頃、失敗したー!という気がしなかった。
というよりも、「失敗しても失うものがなかったので、気にならなかっ
た」というのが正直なところかもしれない。
ともあれ。
「学生とは、かくもエネルギーにあふれるものか」と感心したり、
「学生とは、かくも無責任なものか」とがっかりしたり、
「『学生とは』などと、十把一絡げにしてはいけないものだ」と思い知った
り……。
とてもいい教訓になった、2ヶ月間であった。
次号ではいくつか具体的なエピソードを披露してみたいと思う。
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