パフの事業のひとつに、「採用ツールの制作」という仕事がある。企業の採用
ホームページを作ったり、入社案内などのパンフレットやリーフレットを作っ
たり、ポスターやチラシを作ったり、会社説明会で上映するためのビデオなど
の映像を作ったりする仕事だ。いわゆる「クリエイティブ」と言ったりもする。
この制作の仕事をするためには、専門の知識や腕をもったクリエイターの存在
が欠かせない。クリエイターは、顧客が表現したいことを、具体的な言葉や図
柄や映像に落とし込む。同じお金をかけたホームページや会社案内であっても、
クリエイターの腕ひとつで、表現されるものは大きく違ってくる。
制作の事業を円滑に遂行し発展させる鍵は、どれだけ優秀なクリエイターと組
んで仕事ができるかどうかにある。
パフには幸い、創業当初から優秀なクリエイターが傍にいた。(当時の)パフ
の事務所から徒歩5分のところ。本当にすぐ傍にいた。
この優秀なクリエイターこそが、本日の主人公、グレートローク(正式には、
株式会社グレート・ローク・アソシエイツ。略称GL社)の福田聡さんだ。
GL社は、僕がパフを作る直前まで運営責任者を務めていた就職サイト(登龍
門)のデザイン全般を手がけていた会社だ。しかし、福田さんと直接仕事をし
たことはなかった。
福田さんに初めて会ったのは、パフが誕生した直後。GL社の社長である大澤
さんから、「釘崎さんの会社の仕事だったら、福田とやってもらうのがイチバ
ンだと思いますよ」と紹介してもらったのだった。
最初に会った時は「無精ひげを生やしてボーっとした、薄汚い青年」という印
象で、決してプラスのものではなかった。
ところが仕事をしてみて、その第一印象は一変した。パフとして初めて、制作
の仕事を受注したとき、前面で活躍してくれたのが、この福田さんだった。
福田さんが考え出すアイディアやコンセプトは、ことごとく顧客から支持され
たし、賞賛された。仕事の進めかたもキチンとしており、何より、顧客の意を
汲みとることに、福田さんはたいへん長けていた。
顧客の制作の仕事だけではない。当時のパフのサイトのデザインは、すべて福
田さんがコンセプトを考えてくれていた。また告知用のチラシやポスターや小
冊子、我々社員の名刺や封筒や年賀状のデザインに至るまで。パフのありとあ
らゆる制作物は、すべて福田さんが面倒をみてくれた。
福田さんが優れているのは、クリエイターやディレクターとしてだけではない。
もっとも優れている(おこがましい言い方かもしれないが)のは「人間性」の
部分だろう。福田さんは僕より7歳ほど年下なのだが、人間としての奥行きが
ものすごくある。
特にそれが現れているのが、うちの若手社員たちとのコミュニケーションだ。
うちの社員の滅茶苦茶な仕事の進め方や、無理な注文に対して、親切丁寧に、
「何が、どうダメなのか」、「改善するためには何をどうすればいいのか」な
どを実に親身に教えてくれていた。
本当は僕が教えなければならないことを、福田さんは本当に根気よく指導して
くださった。感謝しても感謝しきれないくらいだ。
ということで、61番目の出会い。パフの「パフらしさ」を、創業のときから
ずっと一緒に創りあげてくれた名クリエイター、GL社の福田聡さんでした。
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