1998年10月中旬。
ボクは港区三田の、とある事務所に来ていた。
その事務所の名は、「株式会社エイム・コンサルツ」
まー、いわゆる経営コンサル事務所である。
このコンサル事務所の社長に、とある相談事をするために訪れていたのである。
相談ごととは、パフの営業マンの研修についてであった。
営業マンとは、元人事のTさん。インターンシップ学生のOSくん。
そして、10月から新たに、O社からの出向社員Kさん(新卒1年目)。
インターンシップ学生のNくんが入っていた。
合計4名の営業チームである。
人事の営業に関しての、知識・経験・情報がまったくないのが、この営業チー
ムの最大かつ致命的な欠点である。
ボクは、この経営コンサル事務所に相談して、なんとか俄か営業チームを鍛え
上げようと思っていた。
この経営コンサル事務所の社長、名前を「寺さん」という。
寺さんは、大手メーカーを中心に、この頃見事な経営コンサルを展開していた。
寺さんの人懐っこい顔、話術のうまさ、押しの強さ、などなどで、ボクはすっ
かり「寺さん」のファンになっていた。
なにより2人の出身が熊本県というのが、理屈抜きに運命を感じさせるものだ
った。
ボクは正式にエイム・コンサルツに営業マン研修を依頼することにした。
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