2000年6月3日。
初夏の土曜日。かなり蒸し暑い日だったと記憶している。
この日、パフは中央区月島の事務所に移転した。
新事務所の広さは今までの約3倍。会議室(らしきコーナー)や
応接室(らしき部屋)を、やっと構えることができた。
新入社員を迎えいれるべく、机やテーブルや椅子やパーティションを、
引越しにあわせて購入した。また、いままで家庭用の電話しかなかったのを、
ビジネスホンに切り替えた。
社員が、8名になるまで大丈夫なように、机も電話も8席分用意したのだ。
「貧乏会社のくせに大丈夫なのか!?……」と思われるかもしれないが、
心配ご無用。
すべて中古品でまかなったので、出費はわずかに抑えることができたのだ。
(新品の10分の1くらいの費用で、すべてがまかなえたと思う)
この日の引越しは、これら中古事務機を安く提供してくれた古くからお付き
合いのあるOMS(オフィス・マネジメント・システム)というオフィスの
トータルコーディネイト会社が、トラックや作業員の方々の手配をすべて行っ
てくださり、極めて順調に進んだ。
#余談だが、このOMSさんは、貧乏なパフのために、儲けを度外視して、
#引越しの面倒をすべてみてくださった。感謝感謝!である。
またこの日は、パフでアルバイト(インターンシップ)をしてくれていた、
当時大学4年生のS君や、パフのシステム開発を全面的に委託している
マツモトさんやオオシマさんにも手伝ってもらった。
みなさんのおかげで、朝から始まった引越し大作戦は、夕方にはほぼ終了した。
「さぁ、これで月曜から、思いっきり仕事が出来るぞ!」
ボクは、皆が引き上げた事務所にひとり残り、ある仕事を行っていた。
ある仕事とは……?
そう。パフの「会社説明会」の準備をしていたのである。
新しい事務所での、最初の仕事。それは、パフ初の「新卒採用」だった。
週明けには、パフの会社説明会に7名の学生が参加する予定だ
(7名座ると新事務所の会議室テーブルは、なんと満席だったのだ)。
さーて、いったいどんな学生が来てくれるのだろうか……。
ボクはとても楽しみにしながら、説明会の資料の準備を整えていた。
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