自転車操業物語 プロフィール
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  第88話    「初めての社員旅行」(中編)    
2000年11月11日(土)。

内定者の4名(=パフの新卒1期生)が、4社の協賛契約を受注したことに
よるご褒美旅行。

福島県飯坂温泉の、比較的高級(っぽい)旅館で、ゆったりとくつろぐこと
になった。

昼間は、近所の林檎園で、林檎狩りを楽しんだ。フルカワアキコなどは、木
の上によじ登り、まるで猿のごとく天を仰ぎながら、ムシャムシャと林檎に
噛りついていた。

夕方宿に着くと、皆で温泉に浸かった。

女風呂の様子は分からないが、男風呂は、タカノリとアサヒとボクの3人で
のんびり・ゆったりと出来た。

風呂から上がった後、畳敷きの広い休憩所がある。

そこには、温泉宿専属の、マッサージをやってくれるオジサンがいた。

サービスで、15分ほどのマッサージをやってくれるという。
ボクはお言葉に甘えて、オジサンに背中を揉んでもらった。
実に気持ちいい。忙しい毎日の中にあって、この日ばかりは極楽に思えた。

そして、皆が風呂から上がって、すっかり日が暮れた頃。

いよいよお待ちかねの夕食だ。

これでもかと出されてくる、ご馳走の数々に、目まいがしそうだった。
特に貧しい応援団の下宿生活をしていたタカノリにとっては、
信じがたい食事であったろう。


すっかり我々は、幸せな気持ちに浸っていた。


さて、事件はこれから。

せっかくの社員(というか殆どは内定者)全員の旅行である。
夕食後、皆でトランプでもやろう!ということになった
(って、すっかり、中学生の修学旅行のノリだ)。


「大富豪、大貧民」、「ババ抜き」などお馴染みのゲームが続いた。

トランプには、今回の旅行に連れてきた我が娘(当時小学校3年生)も
仲間に加わっていた。


「よっしゃ、じゃ、今度はポーカーでもやろうか。どうせなら賭けようぜ!
といっても現金はマズイから、マッチ棒を、コインに見立ててやろう♪」

「ギャンブラーっ気」のあるボクが言いだしっぺだったのだが…。

(むむ。今回は短い。…つづく)

 
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